《ビールを美味しく味わうために》********************************************************** |
ビールは豪快に喉ごしで飲むか、ゆっくりと舌で味わいながら戴くか?
ビールをバーベキューなど野外で楽しむ時、お風呂上りに枝豆や和食と一緒に味わうビール、食後にゆっくり音楽を楽しみながら・・・
『ワインはグラスの形状で味が変わる』としばしば語られますが同じような事がビールとビアグラスにも当てはまります。ワインの場合はグラスの形状によりワインの口への流れ込み方が変わる為なのですが、ビールの場合ビアグラスの形状により舌の一部ががグラスの中に入る状態になったりします。このことにより、ビールの温度やそのビールが持っている味の感じ方に大きな違いがでてきます。
その時々で飲むビールの種類や飲み方が変わるのが現実だと思います。ここでは、色々なビールをゆっくりと味わうためのポイント、お勧めビアグラスとビアグラスの扱い、ビールの注ぎ方などをご紹介いたしましょう。 |
(1)ビールの泡について |
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ビールの泡は見た目が美味しそうに見えるだけでなく、ビールの美味しさを逃がさない為のビアグラスの蓋と考えてください。泡がビールから逃げようとする炭酸ガスを封じ込め、ビールが空気に触れてビール本来の味を失うことを防ぎます。 |
(2)ビアグラスを良く洗う |
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ビアグラスに脂などが残っていると、炭酸ガスの泡の表面張力が失われビアグラスの中に綺麗な泡がたちません。またビアグラスを洗う際に洗剤を充分に洗い流さないで使用すると表面に残っている洗剤がビールのタンパク質と結合しビアグラスに濁りを起こしてしまうこともあります。
ビアグラスの乾燥には細かな繊維の残りやすい布巾などはなるべく使わず自然に乾燥させた方が良いのですが、時にビアグラスの表面に水垢が残ってしまうことがあります。
そんな時は湯を上手に使ってください。ただし、ガラス製のビアグラスを洗う際、急激な温度変化は絶対に避けてください。ビアグラスに限らずガラスは急激な温度変化に弱いものです。 |
(3)ビールを良く冷やす |
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ビールにも多くの種類があり、日本で広く飲まれている『ラガー』『ピルスナー』と言った喉ごしが特徴のビールでは5℃前後に冷やすと爽快で美味しく、甘みやコクの強いイギリスの『エール』と言われるビールや『ギネス』などのスタウト、黒ビールなどは10℃前後が美味しいと言われています。ホワイトビールなど、フルーティーなビールも同様にあまり冷やしすぎずに味わった方が美味しいようです。 |
(4)ビールに適したビアグラスを選ぶ |
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どのビールも独自の個性を持っています。色、香り、甘味、渋み、苦味などがありますが、それらの個性をバランス良く感じさせてくれるビアグラスが最高の1杯を楽しませてくれます。 |
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一般的な日本のビールや『ラガー』 『エール』と言った良く冷やし喉ごしで味わうビール、モルトの甘味が少なくドライな味わいが特徴なドイツスタイルのビール、フルーツフレーバーのホワイトビール、また発泡酒などのビール系飲料には写真(
1 )のビアグラスをお選びください。
スタウトビールやピルスナーにはホップのフレーバーだけでなくモルトの風味、さらにバニラのような香りをも引き出す( 2 )のビアグラスがお勧めです。
『よなよなエール』や『志賀高原IPA』を始めとしたIPA(インディアン・ペール・エール)には華やかなホップの香りと苦みを調和させる( 3 )のビアグラスをお選びください。このビアグラスはインディアン・ペール・エール用として販売されていますが、グラスの形状によってビールを飲みビアグラスを傾けることによって新しい泡を発生させ豊かな泡を保つ特長があります。日本で広く好まれている『アサヒ
スーパードライ』 『キリン 一番搾り』などのビールも最後まで、ビアグラスの底まで美味しくビールをお楽しみいただけます。 |