釉薬(上薬)について

釉薬(上薬)の種類と目的 装飾技法

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ノリタケ 大倉陶園の食器とギフト食器の豆知識釉薬(上薬)について

釉薬は陶磁器の表面の装飾と吸水性をなくすために用いられるガラス質の層を溶融・密着させたものを言います。
また、釉薬を施し焼成することにより、硬さ・滑らかさ・緻密性を与えることが出来ます。

1.釉薬(上薬)の種類
1.溶融温度による分類
釉薬は融ける温度により目的が異なる2種に分類されます。
1.高火度釉
1100℃以上〜1300℃前後の高温で融ける釉薬で、灰釉や長石釉があり、陶器・磁器に施されます。
2.低火度釉
800〜900℃程度の比較的低い温度で融ける釉薬で、三彩や楽焼などに用いられる鉛釉や色絵に使われる上絵具などを指し、軟釉とも言われます。

2.釉薬(上薬)の成分による分類
釉薬の成分による分類には、熔剤として用いる方法と呈色剤として用いる方法があります。
1.鉛釉
酸化鉛を熔剤として用いた釉薬で、楽焼釉など低火度釉に多い釉薬です。
釉薬を全体に施す場合と、色絵・上絵具として用いられる場合とがあります。
2.灰釉
石灰釉に対し木灰や土灰などを熔剤として用いた釉薬で高火度釉です。石灰釉が使われるまで植物の灰を多くの高火度釉が熔剤の目的で用いていました。
成分的には窯の中で薪の灰が作品を覆い、灰が融けて出来る自然釉もこの分類になります。
3.長石釉
アルカリ釉の一種で長石を主成分とし、これに石英やカオリンを含んだ釉薬で、柔らかな乳白色を呈しています。天然の長石に藁灰や土灰を混ぜて使用されます。志野釉は典型的な長石釉です。
4.呈色剤
鉄釉や銅緑釉などがあります。

3.釉薬(上薬)の色による分類
釉薬により、現れる色が異なりますが、焼成の際の炎に含まれる酸素の量により同じ釉薬でも仕上がりの色が異なります。酸素を充分に含んだ炎を酸化炎、酸素をあまり含まない炎を還元炎と言います。
1.自然釉
燃料の薪の灰が焼成中の作品の全体や一部を覆い、それが融けて釉薬化したものを言います。結果的には灰釉と同じですが、人為的に灰を掛けた釉ではなく『自然に掛かる』ため自然釉と言います。
須恵器や中世の信楽焼や常滑焼など、本来は釉薬を用いない焼締のb器に見られることがあり、それが魅力・見所にもなっています。
2.緑釉(りょくゆう)
酸化銅を呈色剤とする釉薬で、銅緑釉とも言います。酸化炎焼成で緑色に発色しますが、高火度釉と低火度釉があり、高火度釉は織部などに、低火度釉は古代の三彩や緑釉などに用いられました。
3.黄釉(おうゆう)
灰釉に含まれる微量の鉄分が酸化して黄色く発色したものを言います。
4.鉄釉(てつゆう)
呈色剤に鉄分を利用した釉薬で、鉄分の比率で仕上がりが変わります。鉄分の含有率の低いものに、青磁釉、黄瀬戸など、10%前後のものに天目釉、飴釉、鉄砂釉、瀬戸黒などがあります。
5.長石釉(ちょうせきゆう)
主成分は長石である釉薬で、乳白色になり鉄絵などの下絵付も出来ます。志野がその代表的なものです。
6.瑠璃釉(るりゆう)
酸化コバルトを長石釉に配合した高火度釉で、鮮やかな藍色に仕上がります。日本では磁器の製造の始まりと同時に有田で始まりました。
7.白磁(はくじ)
磁器の一種ですが、カオリンに長石や珪石を混ぜて白い生地を作り、そこにカオリンで出来た透明な釉薬を施し高温で焼成します。
8.青磁(せいじ)
磁器の一種ですが、生地と釉薬中に1〜2%含まれる酸化第二鉄が還元炎焼成により還元し酸化第一化鉄になり青緑色に発色したものを言います。酸化炎焼成などで酸化して黄緑色になったものや、茶褐色になったものも広く青磁と呼ばれています。
朝鮮では高麗青磁が有名で、日本では有田焼に始まり各地に広がりました。
9.柿釉(かきゆう)
鉄を主成分とする鉄釉の一種で、酸化炎焼成で柿色に発色するものを言います。
10.辰砂釉(しんしゃゆう)
銅は高温では気体になりやすく、それを防ぎながら還元炎焼成して独特な血紅色に発色させます。
銅紅釉とも言われ、さらに釉調により桃花紅・火炎紅・牛血紅・祭紅・宝石紅などと分けられます。

4.釉薬(上薬)と絵付による装飾技法
1.下絵付
釉薬を施す前の生地に模様を描き、この上から高火度の透明釉を施し焼成し絵柄を浮き出させる技法
1.鉄絵
酸化第二鉄や黄土、鬼板(含鉄土石の一種)などの鉄分を多く含んだ絵具で釉を施す前に絵付を施したものです。上絵付で鉄絵を用いる場合もある。
2.染付
白い生地に酸化コバルト質顔料の一種である呉須(ごす)を使って釉を施す前に絵付したもので、還元炎焼成すると描いた絵柄が青く発色します。日本では有田で始まりました。
3.釉裏紅(ゆうりこう)
酸化銅で釉を施す前に絵柄を描き、還元炎焼成で紅色に発色させたものを言い、発色を安定均一化させるため、酸化錫や酸化亜鉛などを混入させます。酸化銅の代わりに呉須を使うと染付になります。
2.上絵付
高温度で焼成した後、釉薬の上から絵付をしてから低温度の窯で絵柄の焼付けを行う方法です。
1.錦手(にしきで)
赤・黄・緑・青・紫などの透明なフリット(釉薬の原料を前もって熔融させガラス状にしたもの)を用いて上絵具で陶磁器の上に絵付した色絵を言います。赤の発色だけは不透明で、他の上絵と比較すると層が薄いのが特徴です。主に磁器に施され、多くは金による装飾も施されています。
2.染錦(そめにしき)
染付に錦手と金彩を組み合わせたものを言います。
3.金襴手(きんらんで)
絵柄に金泥などで、模様をつけた錦手の中でも最も絢爛な焼物で、赤絵金襴とも言われる古伊万里様式の一つです。色絵の施されていないものもあり、下地によっては萌葱地金襴とか瑠璃地金襴などと言われます。
4.交趾(こうち)
黄・紫・緑などの鮮やかな彩色を持つ低火度焼成の軟釉です。

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