セーブル王立製陶所

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“セーブルのブルー、大倉陶園のホワイト”と言われますがセーブルの磁器はフランスから海外に出ることは殆どいなく、セーブルをを実際にご覧になった方は非常に少ないのではないでしょうか?
ここでは『セーブルのブルー、大倉陶園のホワイト』と言われ大倉陶園としばしば比較されるセーブル王立製陶所について触れてみました。
ノリタケ 大倉陶園の食器とギフト食器の豆知識セーブル王立製陶所

陶磁器の世界ではブルー(瑠璃色)が最も表現することの難しい色の一つと言われ、『ブルー(瑠璃色)を持たないメーカーは一流のメーカーではない』とまで言われる程です。そしてセーブル王立製陶所の製品について“セーブルのブルー、大倉のホワイト”と評し、大倉陶園が生地の白さ・硬さ・滑らかさで世界的に評価が高いことに対しセーブルの製品はブルーを大きな特徴の一つとしています。
セーブルは3つのブルーを持っています。深い瑠璃のブルー、夜空に雲を表現したようなクラウディーブルー、明るく華やかな水色、どれも個性が強く、王者のブルーと言われる所以です。
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時代ごとに変わっている裏印の一つにある“L”マークはルイ王朝の国営窯を意味しています。
セーブルは1738年に当時の国王ルイ15世がバンセンヌ宮殿に磁器工場を作ったのが始まりで、1756年に王室御用達ヴァンセンヌ窯がポンパドール夫人の提案によりパリからベルサイユ宮殿近くのセーブルに移され、1759年にフランス王立製陶所となり、日本や中国、さらにドイツのマイセンに続いて硬質磁器がフランスでも焼かれるようになりました。日本の有田で最初に磁器が焼かれたのが1616年ですから約140年後、旧東ドイツのマイセンで磁器が焼かれてから約30年後のことです。
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《ベルサイユ宮殿のセーブル》
セーブルは当時、一流の画家、彫刻家、絵付師、品質管理担当者など、1000人を超える職人さん、従業員を抱え、王室で使われる食器類・調度品や贈答品を作り、セーブルで焼かれた磁器はベルサイユ宮殿を飾りロココ文化の華を咲かせました。それが富と権力の象徴であったことは容易に想像できます。
そして、ロココ文化は貴族好みの文化で、また女性の文化でした。
セーブルに限らず、現在のフランスの食器のデザインの感覚の多くは女性好みで、薄手で軽く、また小さく上品と女性の感覚が大切にされています。
陶磁器・食器に限らず衣料品などを始めとした幅広い分野でも同じようなことが言えるのではないでしょうか?
セーブルの磁器に表現されていたのは、時代と女性と食の文化の調和です。薄手で小さく可愛らしいカップのハンドルには指も通りませんが、小さなハンドルを指を立ててつまむように持ち、上品にちょっぴり気取った気分でコーヒーをいただく・・・
フランス人の国民性はとても調和を大切にすると耳にした事があります。
フランス革命100周年を記念した1889年のパリ万博の年、石で建てられた建築物の多いパリにエッフェル塔が建てられました。当時、金属の塔はパリに似合わないと反対の声が非常に高かったそうです。それが300メートルを超える茶色く高い塔が出来てみると実にパリの街に似合い、今ではパリのシンボルの一つ、設計したギュスターヴ・エッフェル氏にただ脱帽です。
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《セーブルにて 右が筆者》
セーブルは現在も国営の窯と言う性格から、年間の生産量を約6000ピース(カップソーサーだけで数えるとしたら、洋食器は全て別々に数えるので3000客)に制限し職人さんの育成に努め、またその希少性がゆえにテレビのお宝鑑定の番組や、陶磁器マニアの間などでも名声が高まっています。

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