陶磁器を焼成する炎

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1.炎の種類
陶磁器を焼成する炎の分類は下記のように分類されます。
1.酸化炎(さんかえん)
酸化炎とは焼成の際に酸素を充分に供給した状態の炎を言い、陶器やb器の殆どがこの状態で焼成され、酸化炎焼成と言います。磁器でも高麗磁器などはこの状態で焼成されます。
土の中の鉄分が酸化され黄褐色の発色をしますが、焼成の時間は還元炎焼成よりも長く要します。
2.還元炎(かんげんえん)
還元炎とは焼成の際の炎に酸素の供給を控えめに抑えた状態の炎を言い、還元炎焼成とはその炎で焼成することを言います。焼成の際、窯の中の温度が一定の温度に上昇したら窯の口を閉じて余分な酸素が入り込まないような状態で燃焼させます。
生地や釉薬に含まれる酸化物が還元することにより、鉄分を含む場合は青灰色の発色をします。殆どの磁器や貫入を作る目的の際に還元炎焼成を行います。

2.炎の種類で異なる釉薬の発色
釉薬の種類 酸化炎での焼成 還元炎での焼成
土灰釉 黄褐色を帯びる 青みを帯びる
藁灰釉 青味のある白
酸化鉄 赤・黒・黄・緑
酸化クローム 赤・黒・黄・緑・紫  
酸化コバルト 赤・黒 青・緑
酸化マンガン 赤・黒・紫  
酸化ニッケル 緑・紫  
酸化銅 緑・織部 赤・辰砂
酸化ウラニウム 黄・朱・灰色

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